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公開資料

報告「宮城県石巻市釜谷地区の獅子頭の保存修復事例」 『文化財保存修復学会誌 第66号』抜粋

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に端を発する東日本大震災により、大きな被害を受けた太平洋沿岸地域。
12年経過した今もなおその復興は途上にあり、その中で当該地域に根付いていた歴史文化の衰退、消失の問題も存在しています。
当時被災した文化財は、関係各所の努力によりその多くが修復、復元されましたが、現在これを護るマンパワー、すなわち地域力の減退が大きな問題となっています。
ここでは、宮城県石巻市釜谷地区に伝わる獅子頭の修復事例をもとにこれらの諸問題について報告します。

なお本報告は、『文化財保存修復学会誌 第66号』(文化財保存修復学会、2023)所載の〈公開シンポジウムの記録「被災文化財の保存と活用の在り方を考える」〉より渡邉報告を抜粋したものです。内容の転載、二次利用などについては、文化財保存修復学会事務局[jsccp@sepia.ocn.ne.jp]にお問い合わせください。


報告「宮城県石巻市釜谷地区の獅子頭の保存修復事例」

小論『文化財の存在を脅かすもの』 文化財保存修復学会 第175号通信抜粋

昨今、文化財修復の分野において、修復材料の不足、道具の確保、これらの生産者後継者育成などが大きな問題となっています。
また、神仏像ではこれを護り伝える所有者、管理者継承の問題も顕在化しており、これは一口に個人だけでなく、これを取り巻く地域ひいては社会全体の問題ともいえるようです。
当研究所が研究実績の多くを発表している「文化財保存修復学会」では、定期通信において「文化財修復を支えるヒトとモノ」と題し、これらの諸問題について会員間での共有を図ってきました。
その第9回目(通信175号所載)では「文化財の存在を脅かすもの」と題し、地域の住民によって守り、伝えられてきた文化財について、自然災害や社会情勢の変化などを要因に、その存続が脅かされる現状を取り上げています。
文化財保存修復学会の許可を得、以下に転載いたします。よろしければご高覧ください。

小論『文化財の存在を脅かすもの』

修理報告「南野皇大神社蔵 木造板彫仁王像 修理報告」(『羽陽文化』161号所載、2017年)

以前ご紹介した、南野皇大神社(山形県庄内町)の板彫仁王像の修理報告です。
作業内容とともに、事業に伴って地域住民の皆さんがどのような意識をもって行動し、そしてこうした活動を行政がどのように支援したかをまとめました。
地域文化財の保存の一例としてご参考いただければ幸いです。

修理報告「南野皇大神社蔵 木造板彫仁王像 修理報告」(『羽陽文化』161号所載、2017年)

小文「南野皇大神社蔵 板彫仁王像考」(『羽陽文化』158号所載、2014年)

山形県庄内町の南野皇大神社が所蔵、管理する木造板彫仁王像について、紹介したものです。
全国的にも希少な、自立する板彫りの仁王作例。
もし皆さんのお近くに作例がありましたら、ご一報お寄せください。

「南野皇大神社蔵 板彫仁王像考」(『羽陽文化』158号所載、2014年)

なお、本像の修理報告も今後公開いたします。

小文「仏像修理雑感」(『羽陽文化』155号所載、2011年)

雑誌『羽陽文化』155号(山形県文化財保護協会、2011)に、当研究所副所長の渡邉が寄稿した小文です。
仏像修理の現場から感じたことを自由に書いています。
よろしければご覧ください。

「仏像修理雑感」(『羽陽文化』155号所載、2011年)

「昌伝庵 木造愛染明王坐像 修理の流れ」

昌伝庵(宮城県仙台市)蔵 木造愛染明王坐像の修理報告を簡単にまとめました。
大まかな修理の流れをつかんでいただければ幸いです。

是非ご覧ください。

【宮城県 仙台市 昌伝庵 木造愛染明王坐像】
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